当時、その星(月)には非常に高度な文明を持つ生物が住んでいたが、ある時、彼らの太陽系に異常が生じ、壊滅の危機に瀕した。
そこで彼らは、星の内部をくり抜いて星全体を巨大な宇宙船に改造し、長い宇宙への旅に出た。相当の年月、宇宙をさまよった結果、現在我々がいる太陽系に到達し、そのうちの地球を見つけ、地球の衛星としてこの場所に定住することにした。
その生命体は現在でも月に生存しており、月の内部に住んでいる。月の裏側にはUFOの発進基地があり、そこからたびたび地球に飛来してきている。
彼らが住んでいる月の構造としては、月の内部を囲む殻(から)が二重構造になっていて、外側の第一外郭(がいかく)と、その下には第二外郭が存在する。
第一外郭は天然の岩石で出来ており、厚さは平均で約4.8km、その下の第二外郭は人工的に作られた頑強な金属で、厚さは平均で約32kmもある。この第二外郭こそが船体に相当する部分となる。
そして中心核に当たる部分には、直径約3300kmの別の球体があり、異星人が住んでいるのはこの球体の表面部分である。この球体と第二外郭までの距離は約43kmあり、これが空(そら)に相当する空間となる。
この説だけを読めば空想としか思えないかも知れないが、アポロ計画で得られた不可解な実験結果や、天体としての月の謎を考慮していくほど、いかにこの説が真実味をもっているかが分かってくる。
▼大半の謎が人工天体説で説明出来る
●月や石の年齢
月が元々、我々のいる太陽系よりも古い太陽系にあったのならば、月の年齢が我々の太陽系よりも古いのは当然である。月面に地球や太陽系の起源以前の石があっても不思議ではない。
また、宇宙空間を旅している間、膨大な数の小惑星と衝突する(重力圏内に引き込まれたものが地上に落下してきて、これが隕石と呼ばれる)。
そして衝突の後は破片が月面にバラまかれることとなる。宇宙に漂っている小惑星は新しいものも古いものも混在しているから、隣に落ちている石同士が10億年以上もの年齢差があっても不思議ではないし、5億年前の石の表面に10億年前の泥が付着していても、それは10億年前の小惑星の方が後から月面に落ちてきただけのことであって、これも自然現象と言える。
●軌道
月が自然に出来た地球の衛星ではなく、別の場所から来たのであれば、衛星として地球との距離が遠すぎる、衛星としては大き過ぎる、という問題も解決する。人工的に地球の軌道に乗せているのだから、その軌道は真の円に近く、なおかついつも地球に同じ面を向けて月の裏側が見えないようにしているのも計算上のことといえる。
●クレーター
宇宙を進行してきたのだから、地球よりもクレーターの数は当然多くなる。
また、月のクレーターは直径のわりにどれも浅く、直径が200kmを超えるものでも深さは3?5kmで、最深部でも6kmちょっとである。これも二重になった厚い殻に阻(はば)まれた結果であり、クレーターの底の部分が球面に沿ったように盛り上がっているのも堅い第二外郭があるせいで、底がこのような形状となったのだ。
月は表側(地球から見える側)を前にして宇宙を進んできたと言われる。ならば当然、進行方向に向いている側が隕石の襲撃をより多く受けることになり、月の表側の方にクレーターが多いはずであるが、実際は逆で、裏側の方が圧倒的に多い。この点についても人工天体説で説明がなされている。
表側に多く存在する「海」と呼ばれる部分は、実はクレーターの補修工事をした痕跡なのである。本来であれば多数の小惑星と衝突し、裏側よりもクレーターが多く残るはずであるが、前面であるが故(ゆえ)に、異星人たちはこまめに補修を繰り返した。
高熱で岩石を溶かし、その岩石に耐熱性と錆(さ)びに強い頑強な金属を混ぜ、傷んだ個所に流し込んで表面を覆(おお)った。その部分が地形的に「海」と呼ばれる部分となり、結果的に補修工事によってクレーターの大半が消されて、今の地形になったのである。ちなみにこのような溶岩を作るには4000度以上の高熱が必要であるという。
星の単位でこのような工事を行うのは相当大規模な土木工事となるが、星を宇宙船に改造するほどの知的生命体ならば可能だったであろう。
そして裏側はそれほど熱心に工事は行われなかったようで、その結果、月の表側と裏側が極端に違う地形となった。また、宇宙を進行している際中に、他の星の引力に引っ張られたりしたことなどもあって裏側が表側よりも出っ張った地形となったのだ。
測定された月の密度が随分と低いことも、地震波の奇妙な伝わり方にしても、月の内部が空洞であればそれも全て説明がつく。
●人工天体説の信憑性(しんぴょうせい)は
月の内部は空洞で、そこには異星人が住んでいる・・という説がもし事実であれば、これまで理解不能とされてきた測定結果や月の謎も全て解決し、ほとんどの事柄で辻褄(つじつま)が合うという。
月面で発見されたオーパーツや文明の痕跡、アポロが行った実験の不可解な結果、星としての謎、それら全てを科学的に検証した結果、「こう考えざるを得ない」という結論が、「月は空洞でありなおかつ宇宙船であり、その内部には異星人が生存している。」という説であって、一見馬鹿馬鹿しいとさえ思われるこの説は、決して空想の産物などではない。もっともこれが事実か空想か、結論が出るのは百年以上も先のことかも知れないが。
引用元: No.129 「月の内部は空洞であり、そこには異星人が住んでいる」という説.
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