「人を動かす」などの書籍で有名なカーネギーさんのエピソードから、「これはちょっと面白い」と思った自己アピールのポイントなどを少々。
営業だけでなく人と人との関係を作るうえでも、なかなかこれは自分でもできないなぁーと感心しました。
結構、考えさせられるお話です。
カーネギーの、秘書募集
さて、インターネットがなかった当時、カーネギーさんは私用秘書がほしかったので、新聞に秘書の募集広告を出したそうです。
反響はばっちり(?)で、300通以上の応募があったんだとか。ただ、その殆どは、カーネギーさんが読んでも区別が付かないようなものだったようです。
ほとんどの手紙はこう書き始めていました。
「これは日曜版のタイムズ紙の299番の広告に対しての応答です。提示された職に志願します。」まぁ、そうなるだろうなと。
でも、これではone of themとして扱われてしまい、倍率が高いケースで勝ち抜くのは到底難しいわけです。しかしある女性の応募は、その中でも異彩を放っていました。
300倍の求人倍率を勝ち残った秘書さん
さて、その人はどんなアピールをしたのか?
これが個人的には結構「なるほどねー」と、納得できるものでした。拝啓。
恐らくあなたの広告に応じて2,300もの応募が届いているだろうと思います。
あなたは多忙な人です。全部を読む時間は無いでしょう。
それなら今すぐ受話器を取って823-9512に電話を下されば、私は喜んでお伺いし、手紙を開封して無用のものはゴミ箱へ、他のものは目に付くようにあなたの机の上においておきます。
私は15年の経験があります。例えば●●さん(某要人A)や、○○さん(某要人B)です。
カーネギーさんはこれを見て、テーブルの上で踊りたいくらいテンションが上がり、すぐに電話をかけてくれと言ったそうです。
まさにドンピシャというやつでしょうか。あ、ちなみにこの人は、カーネギーさんと繋がったときには既に他の人が彼女を雇ってしまった後(!)だったんだとか・・・
何故、そんなに効果的?
ではこの秘書さんは他の300人の方とどう違ったのでしょうか?
アピールのポイントは確かに面白い文章ですが、それ以上に重要なのは彼女の内容がカーネギーさんのニーズを的確に捉えていたことでしょう。
もう少し具体的には
- 信用を与えるファクターの提示(経験を具体的に書いている)
- カーネギーさんの状況を的確に捉えた文章(出だしの1文。これがなかなか難しいかも!)
- いつでもコンタクトできる状態の提示
- 具体的に提供できるメリットを明確に伝えている
といったところでしょうか。
で、人が人に何かをアピールするとき、このくらいの要素を抑えていればいいなと思いつつ、ちゃんとできているケースって結構少ないんだろうなーと。
こういうの頭の片隅においておけば、きっと役にたつ日が来る・・・ような気がする(だけかも・汗)エピソードだなーと思うこの頃です。
引用元: 300倍の求人倍率を勝ち残った秘書さんの、ちょっとかっこいいアピール方法 – Feel Like A Fallinstar.
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