南カリフォルニア大学の研究チームによると、全人類が全世界中に保持している情報の容量は295エクサバイト(1,000,000,000,000,000,000 バイト、百京バイト)に達しており、CD-ROMに入れて積み上げると地上から月まで届いて、さらにその月からそれまでの距離の4分の1ほど通り過ぎるぐ らいになるとのこと。これはデジタルとアナログの両方の情報を含んだ場合の数。これらのうち94%がデジタル化されているそうで。
そんなわけで、全人類の持っている情報の想像を絶する実態は以下から。
How Much Information Is There in the World? – USC News
Ultimate hoarding: Study finds mankind could store 295 exabytes of data
この研究データが対象にしている期間は1986年から2007年までで、すでに2002年にはデジタル化された情報の方がアナログ化されていたデータ量を超えており、この2002年が「デジタルエイジ」の始まりの年だそうです。
さらに2007年には全情報の94%がデジタル化され、同じく2007年には放送やGPSなどを含めて一方的に送信されるブロードキャストデータは1.9 ゼッタバイト(1ゼットバイト=1000エクサバイト)という大容量データを送信しており、これは全人類が新聞を毎日174ページずつ読むのに相当する量 だそうです。
そして携帯電話のような双方向通信では2007年時点で全人類は65エクサバイトもの情報量を共有しており、これは全人類が新聞を毎日6ページずつ読むのに相当する量になっているそうです。
全世界の一般的な汎用コンピューターは1秒で6.4 x 10^18回の計算を行っており、これは一人の人間の脳内神経インパルスの数と同じです。手動でこの計算を行うなら、ビッグバン以来今に至るまでの時間を さらに2200倍ぐらいしないと追いつかないぐらいの計算量だそうで。
加えて、1986年から2007年までの間に、1年当たり58%ずつ全世界のコンピュータの計算総容量は増え続けており、アメリカの国内総生産の成長速度 を10倍の速度で上回って成長したことになります。同時に全世界の通信量は総合計で28%増加し、記録容量は毎年23%ずつ増加していたそうです。
ここまで膨大にふくれあがった情報について、一体どこから手を付ければいいものやら絶望的な量ですが、「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです」とGoogleは公式サイトで宣言しており、これらの莫大な量の情報から必要なものを自由自在に見つけ出すことができる、そういう時代が来るのももはや時間の問題なのかもしれませんが、それを扱う人間側に至っては……どうなのでしょう?
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