iFixt社が、本日発売の「新しいiPad」を早速入手し、恒例の分解写真・分析結果を公開しています。[source:?iFixit ]
カリフォルニア州の会社ながら、今回は「新しいiPad」をいちはやく入手するため、オーストラリアにスタッフを派遣し、現地の日付が変わった直後に「Teardown (分解)」を開始したようです。
「新しいiPad」は、外観に大きな変化がみられないものの、その中身は大きな進化を遂げています。
まずは、注目の「Retinaディスプレイ」。
慎重にフロントベゼルを外すと、LCDのモジュールが現れます。
メーカー名は記されていませんが、パーツナンバーからサムスン製であることが間違いないとのこと。
同社とアップルは法廷で争いながらも、「もちつもたれつ」の関係を築いているところが面白いところでもあります。
ロジックボードは、あれだけの機能をこなしているとは思えないほど小さく細長い形状。
どうやら発売前にリークしたこちらの部品は本物だったようです。
プロセッサーを覆っているシールを剥がすと、「A5X」の文字を確認できます。
オレンジで囲まれているのが、3Gと4G(LTE) の通信を担うQualcomm製の「 RTR8600」。
中身は3つのバッテリーパックにほぼ占拠され、「おかず無しの海苔弁」のような、見た目には寂しい内容。
iPad 2のバッテリーパックと比較して、
- 体積で約70%増加
- 容量で約68%増加(25Wh→42Wh)
と巨大化しています。
グラフィクスを強化した「A5X」チップの消費電力を賄うためと思われますが、厚さ0.6mm、重さ約50gのみの増加に抑えつつ、これだけ大型化したバッテリーを詰め込むことに成功した技術には驚かされます。
そしてもう一点大きく進化したのが、背面の「iSight」カメラのモジュール。
5Mピクセル、5群レンズなど、少し前のコンパクトデジカメのような性能がこの小さなモジュールに凝縮されています。
iFixit社は、発売されたガジェットを即分解することで有名な同社ですが、分解・修理の手順を公開することで、モノを大切に長く使う「環境にやさしい消費」という文化の浸透を目指している会社でもあります。
引用元: iFixit、「新しいiPad」の分解写真を公開〜バッテリーが70%大型化 – Touch Lab – タッチ ラボ.
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