┃高┃城┃未┃来┃研┃究┃所┃【 Future Report 】 Vol.029 2012年1月6日発行

あけましておめでとうございます。

本年一号目だけに限り、実験的にパブリック・ドメイン化したいと思います。
ご自由に、どなたにでも御転送いただいて構いません。

また、通常号とは別の実験的ePub号を来月特別版としてリリースする予定で
おります。

本年も何卒よろしくお願いいたします。

高城未来研究所スタッフ一同

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このメールマガジンは、世界情勢の裏側、エネルギー、水と食物、テクノ
ロジーとメディアなどの未来の動向を読み解く、【高城未来研究所】が、
毎週金曜日にお届けする高城剛主筆のレポートです。
マスメディアではなかなかお話しできない俯瞰的な視点と私見を、出来る
だけ早くお伝えいたします。
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┃高┃城┃未┃来┃研┃究┃所┃【 Future Report 】 Vol.029
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/ 2012年1月6日発行 /

■ 目次 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
… 1. 近況
… 2. 世界の俯瞰図
… 3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
… 4. 高城式健康法
… 5. 直感力の上げ方
… 6. Q&Aコーナー
… 7. 著書・講演のお知らせ
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■ 1. 近況   
                         
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主筆高城剛は、毎週のように世界を移動しておりますので、
このメールマガジンが、発行される国や都市は、都度に異なります。
まずは、いまどの都市にいて、なにを見て、どう思っているのか、を
お知らせしたいと思います。

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あけましておめでとうございます。

今週はブラジルの首都ブラジリアにいます。

いまから50年前、二百年間続いた当時の首都であったリオデジャネイ
ロから、このブラジリアに遷都することになりました。その理由は、沿
岸部の発達だけでなく内陸部の発達を目指すと言う表向きの理由以外に、
腐敗していた当時の役人の「しがらみ」を断ち切るために、わずか三年
半で、この未来都市は建設され遷都したのです。

百年の計を持ってブラジルを世界の強国にする強い思いは、政治首都で
あるブラジリア、経済首都であるサンパウロ、文化首都であるリオデジ
ャネイロに別れ、ついに、昨年末に英国をGDPで追い越すまでになりま
した。そしてこの後、ワールドカップ、夏期オリンピックと大きなイベ
ントがブラジルでは目白押しになります。

実際、この国に来てわかることは、世界のどこよりも景気がいい、とい
うことです。それは、いまの中国も凌ぐと思います。物価も半端ではあ
りません。日本やヨーロッパよりも高く、しかしファベーラと呼ばれる
貧民街はまだまだ多く、今後も大きな経済発展の余地が見られます。

モチロン、この状況を一時的なバブルと見る事もできますが、そのバブ
ルの旨味を、日本企業は取り損なったと街を歩くと感じます。この5年
で1億人の中産階級が突如生まれたブラジルでは、テレビや自動車がと
ても売れています。しかし、残念ながらテレビはサムソンとLGばかりで、
自動車は、フィアットとフォルクスワーゲンばかりです。

これは、製品開発上のマーケティングミスだと僕は思います。恐らく、
日本の製品開発者や経営者は、ブラジルのファベーラなど行った事ない
でしょうから、彼らの生活上必要なモノがわかるはずもありません。
日本のテレビは、数字だけを積み重ねたオーバースペックばかりで、自
動車に関しては、ブラジルでは20%エタノールを混ぜ環境に配慮した混
合ガソリン車FFVが一般的です。しかし、日本車は、ほとんどFFVをいま
まで作っていませんでした。あわてて、いまブラジルに工場を造り追いつ
こうとしていますが、ドイツなどのヨーロッパ自動車メーカーは、とっ
くに工場を造り、ユーロ安を追い風に売り上げを物凄く延ばしています。
完全に市場を理解せず、出遅れている日本企業と日本の外交戦略そのも
のだと感じます。

オリンピックで負け、自動車やテレビで負け、これだけ日系人が多く
(150万人以上)、日本企業が進出しやすい国で、見事に「引きこもり
国家・日本」を露呈してしまいました。

地球の反対側にあるあたらしいこの地で、日本企業が活躍する日が来な
ければ、日本が抱え持つ問題は永遠に解決する事が出来ないのではない
でしょうか?そんな思いを持ちながら、新年の日本の増税や新党のニュ
ースを見ると、実に複雑な思いです。なぜなら、そこには明確なビジョ
ンがないからです。

日本にもっとも欠けているもの。
それは「ビジョン」です。

先日の大阪の選挙を見ていると、「大阪都」にする、という明確なビジ
ョンを打ち出した事が、既存の政治家よりも、ビジョナリストを多くの
日本人が望んでいるということなんだと感じます。果たして、いまの日
本が外にも内にも大きく変わるぞ!と言えるビジョンがあるのでしょう
か?

そのひとつは遷都だと僕は思うのです。

もし、50年前のブラジリアと同じように、三年半で遷都し日本の政治拠
点を変えると、どうなるでしょうか?あらゆる「しがらみ」をリセット
し、経済首都として東京都と大阪都、文化首都として京都、そしてあた
らしい政治首都を持って立ち上がる日本。

そのあたらしい政治首都は、すべて代替エネルギーで運営され、乗り入
れ可能な自動車も電気とハイブリッド、そしてFFV。上下水道はバイオ
フィルターによって完全循環され、災害に強く、食料自給率100%の実
験都市として広大な自然のなかに構築し、動物と共生する。そんな二十
一世紀の「風の谷」を、世界のどこよりも日本が作れるのではないでし
ょうか?そして、そのモデルを世界に輸出できるのではないでしょうか?
なにより、目的不明瞭と言われる増税、ビジョンなき新党より、誰もが
日本の未来に心をときめかせ、強い心を持つのではないでしょうか。

そんな初夢を熱帯のブラジリアでぼんやりと見ました。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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■ 2. 世界の俯瞰図

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日本で発行されている大手新聞社の記事の9割は、日本国内の記事で構
成されています。
しかし、このグローバル化した世界では、政治や経済、テクノロジーや
食べ物までもが、一国だけで完結することはありません。
このコーナーでは、世界を俯瞰的に見ながら、日本の立ち位置を考えて
いきたいと思います。

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Q&Aコーナーにご質問をよくいただく、今後数年間の日本について、新
年らしく今週はお話ししたいと思います。2012年からの数年を端的
に言えば、乱世だと思います。

日本の問題は、閉ざされた世代間の不公平さにあります。ですので、世
界標準となった新産業が若年層から育たず、いつまでも、古めかしい重
厚長大な旧来型の産業および社会構造が変わらず、結果、成長率は鈍化
し、世界から取り残され、内部留保を一部の高齢者と既得権益が食いつ
ぶしているだけです。ですので、若き日本の将来を担う世代に希望が無
く、結果国全体に閉塞感が漂います。
また、高齢者でも旧来型社会システムから外された人たちは、希望が無
く行き場が見当たりません。僕はこれを何度も「日本式システム」と呼
び、このままでは大きな問題になると話してきました。

ヨーロッパで暮らしていると、国家の財政的問題は大きいと思いますが、
世代間不公平があまりなく、新産業が育ちやすい土壌があります。です
ので、人々、特に若年層は希望を失いません。それは、新産業こそが成
長のエンジンであることを、高齢者が理解しているからです。そして、
その新産業を牽引するは、国が豊かになるのであれば外国人でも構わな
いと思っているのです。
この傾向は、欧州だけに限りません。
特に新興国は、財政が不安定な国家からの頭脳流出を受け止めようと、
テレビでビザ発行のキャンペーンを打つほどです。今後、日本人も海外
で起業する人は増える事でしょう。

典型的な重厚長大産業である航空会社は、LCCと呼ばれるローコストキ
ャリアに座を奪われ、聞いた事がないような航空会社が、国営企業同然
だった従来の航空会社を買収し、もしくは合併をしています。一方、日
本を見ると、LCCの育成は既得権益者によって阻まれ、破綻したJALは
結局税金で救済されるという、もう末期的な状態が続いています。なに
もパラダイムシフトが起きません。
大切なのは、JALの経営健全化ではなく、最近まで聞いたことがない会
社(極端ですが例えばDeNAやGREEのような企業)に、思い切って運営
委託することです。
JALやANAがLCCを営む事ではありません(最終的にここは利相反しま
す)。なぜなら、いまの航空会社経営で大切な事はインターネット時代
にあった運営感覚だからです。旅行代理店を保護し、ツアーを増やす事
ではなく、その既得権益を構造ごと壊し、その利得を搭乗者に還元する
事でしか未来は開けないからです。
よって、JALは再び窮地に立つ事になるのは明白です。いまから4年ほ
ど前に、大手マスコミが経営的な数字だけを見て「JAL復活」を合唱し
ましたが、僕はずっと「構造的問題がなにも解決していないので、かな
らず破綻する」と話してきました。その後、JALは破綻したのです。
すなわち、大切なのは数字ではありません。対処療法ではありません。
システムを入れ替える事でしかないのです。そのシステムとはなにか。
それは、時代にあったシステムであり、感覚的な理解がある若年層のも
のでしかありません。ですので、ソニーもパナソニックも社長が40代
にならなければ、もっと酷い事になるのです。
成功体験と経験則はほとんど役に立たず、むしろ邪魔になるのは、今日
の日本の政治経済を見ていれば明らかです。よって、旧来型の産業のト
ップが、そして政治家も40代にならない間は、日本経済はいまより良く
なる事はありません。それは、アメリカもイギリスも、政治的トップを
若くする事が、景気復活の糸口になったことを歴史から学ぶべきです。
他国の国家財政状況が悪くなり、日本の財務状況が相対的によく見える
事が一時的にあっても、その極限とも言える時に、国債は暴落すること
になるでしょう。なぜなら、ヘッジファンドがそのタイミングを見てい
るからです。
何度も本メールマガジンでお話ししますように、今後の大きな日本の財
政問題は、内債のパーセンテージや実際の財政状況ではなく、モンスタ
ー化したヘッジファンドにどのように立ち向かうか、に問題の焦点は尽
きると思うのです。
その金融モンスターの攻撃が、今年か数年後かというだけの問題であり、
自分の財産や運命を、信用していない政府(なにも対処していない政府)
に預ける事ほどバカなことはありません。個人個人が冷静に世界と日本
の現状を見て、しっかり対策するしかないのです。
これには最大公約数のような回答はありません。
状況は個人によって様々であり、その人によって細かな対策が必要とな
るでしょう。また、5年ほど前から、2012年には対ドルで60円台にな
ると公言して来ましたが、その可能性はとても大きくあります。
僕はエコノミストでも経済学学部教授でもなく、また、データからこの
ような発言をしているのではなく、二十一世紀の吟遊詩人のような生活
から常にその国々を隅々まで自分の目で見て、政治動向のような大局を
鑑み、実質的価値に感覚的に置き換えているに過ぎません。
それは、インフレでも不況でも、人々の生活感が一番大事だと、長年の
仕事から理解しているからだと思います。
このメールマガジンでもお伝えしていますが、国家破綻直前と言われる
ギリシャに行ってみると、日本の報道とはまったく違う現状に直面し、
問題の本質が理解できるのです。
また、最近の為替の動きは、国民の実生活とは違うことからも明らかで
す。世の中のエリートが考えに考えた経済理論が正しければ、このよう
な金融恐慌(あえて言います)は起きません。ですので、経済理論や指
標を考え方の中心に据えてはいけないことは、明らかです。日本がよく
なるのは、ただひとつ。世代交代すること以外にありません。
それがなされない間は、日本がよくなることはない、と断言できると思
います。社会が変わらないのであれば、その日まで大変でも待つしか術
はありません。そしてその日は、外圧を利用した「外組」によって行な
われるでしょう。問題は、そのようなパラダイムシフトがいつ起きるか、
ということです。それは、2012年には起きません。
ですので、今年は経済状況はもっと厳しくなることが予想されます。そ
して、各業界から大きな膿が出て来るでしょう。オリンパスや大王製紙
を遥かに凌駕する事件が、財界だけではなく、メディアや官庁などあら
ゆるところから噴出します。これは、大きな変化の予兆にしか過ぎませ
ん。

しかし、大きな変化の前に、自分自身が先に変わってしまえば、ピンチ
がチャンスに変わるのです。

2012年、各々がなにが変わりなにを変えるべきか、考えるときなんだ
と思います。

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■ 3.デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ

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このコーナーでは、日本人がロングステイ(長期滞在)やデュアルライフ
(二重生活)を行うのに適した“理想の地”を模索していきたいと思います。

 毎月、一つの都市にスポットをあて、その地の基本データから滞在費用、
必要なビザなど、暮らしに役立つ情報を計4回に分けて紹介していきます。

 2012年最初のレポートは「特別編」として、奨学金や助成金を取得し
て海外に留学する方法について検証してみます。

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 ロングステイの要ともいえるビザの問題。企業から駐在員として派遣
される場合や現地人との結婚で移住する場合、そして豊富な資金をバッ
クに投資ビザで移住する場合など、特別な事情がない限りわれわれ一般
の日本人が長期ビザを獲得するのは非常に難しいのが現状だ。

 そんなわれわれにとって、学生ビザ(留学)によるロングステイは最
も現実的な選択肢の一つ。当コラムでも、その方法についてはしばしば
紹介してきた。

 ただ、ここでネックになるのが「コスト増」だ。留学するには、滞在
費のほかに学費やテキスト代などがプラスされる。留学エージェントを
使えば、彼らに支払う手数料も発生するだろう。できるだけ少ない予算
でロングステイしたい人にとっては頭の痛い問題だ。

 そんなとき、ぜひ検討してほしいのが「奨学金」や「助成金」の利用
だ。現在、政府や地方自治体をはじめ、国内外の数多くの団体、教育機
関などによってさまざまな奨学・助成制度が実施されている。奨学金や
助成金と聞くと“経済的に苦しい学生向けの制度”と思われがちだが、じ
つはそのサポート内容や支給対象は幅広く、海外留学や社会人を対象と
しているものも少なくない。さらにこうした奨学金の中には、いわゆる
貸与型(貸与期間後に返済が必要)だけでなく、返済不要の給付型のも
のも数多く存在する。

 また、年齢や健康状態、成績、語学力といった申請資格も、制度ごと
にかなり幅がある印象だ。つまり「30歳を過ぎている」「返済の目処が
たたない」などの理由で諦めていた人にも、根気よく探せば、受給のチ
ャンスはまだまだあるといえるのだ。

 そこで今回は「特別編」として、コラム本編で紹介しきれなかった
「語学留学で奨学金や助成金を取得する方法」についてレポートしてみ
たいと思う。

 まず、奨学金/助成金の探し方について。最初は留学関連情報が充実
している独立行政法人・日本学生支援機構のウェブサイトをチェックし
てみよう。サイト内の「海外留学のための奨学金」というページ
(http://www.jasso.go.jp/study_a/scholarships.html )には、あら
ゆるタイプの奨学金情報が網羅されている。また、機構では海外留学希
望者向けに「海外留学奨学金パンフレット」を無料で配布している。同
ウェブサイトからダウンロードすることも可能なので、ぜひ入手して一
読することをおすすめする。

 また、財団法人・助成財団センターのウェブサイト(http://www.jfc.or.jp/)
内にある「民間助成金ガイド」コーナーでは、民間団体が実施する助
成プログラムを検索することができる。ここでは海外留学だけでなく、
アーティストの海外研修費用のサポートなどについても調べることが
できる。

 さて、上記の方法で奨学/助成制度について調べるとわかるように、
じつは「語学の取得」を目的とした留学に対する奨学/助成制度は非常
に少ない。これは端的に言えば、奨学・助成制度の本質が「成績優秀者
」および「経済的修学困難者」のサポートにあるためだ。つまり、すで
に留学先の公用語(または英語)について一定レベルの語学力を備えた
学習意欲旺盛な人物を支援する……という性質のものが多いからだ。そ
のため、奨学金の中には応募資格に「語学研修不可」と明記されている
場合もある。

 そんな中から、数少ない語学留学向けの奨学金をいくつかピックアッ
プしてみた。まずは台湾の「台湾奨学金制度」。このうち教育部が提供
する中国語研修奨学金(華語文奨学金)は、教育部が認める大学付属中
国語センターで中国語を学びたい日本人に対して月額2万5000NTドル
(約6万3884円)を支給するという内容だ。応募資格は「高等学校卒業
以上の学歴を有する者」「満18歳以上」「学業成績優秀で、かつ人格が
優れている日本人」となっている。募集期間は毎年2月1日から3月31日
まで。台湾でのロングステイに興味がある人は、ぜひチェックしてみよ
う。詳細は台北駐日経済文化代表処のウェブサイトを参照のこと。

 また、変わりどころではクウェート政府が実施する「クウェート政府
奨学金」も興味深い。クウェート政府はクウェート大学ランゲージセン
ターでアラビア語を専攻する奨学金留学生を世界各国から募集しており、
日本人にも毎年3?5名程度の募集枠が用意されている。奨学金は月額
100KWD(約2万7678円)で、教科書・衣料代として別途50KWD
(約1万3839円)が支給される。さらに往復の渡航旅費や滞在中の食事
が支給されるほか、授業料・宿舎費も免除という高待遇だ。しかも応募
資格は「高卒以上、30歳以下の者」「健康な者」「日常会話程度の英会
話能力を有する者」ということで、他の政府系奨学金の条件よりかなり
緩い印象を受ける。ビザが取りにくい中東地域に興味がある人には、非
常に魅力的なプログラムといえそうだ。

 一方、カナダでは日本とカナダの架け橋となるグローバル人材の育成
を目指す「日加リーダーシップ基金」が2010年に創設されている。これ
はランゲージズ・カナダ加盟校で英語(またはフランス語)を学ぶ30歳
以下の日本人、およびサマー・キャンプ等の短期留学に参加する小学生
から高校生までの生徒に語学留学奨励金として10万円を支給するという
もの。詳細は在日カナダ大使館のウェブサイトを参照してほしい。

 その他、各国の語学学校やコミュニティ・カレッジの中には、独自に奨
学金制度を設けているところがある。留学したい学校があるなら、各校
の奨学金・助成金の有無や応募資格について直接問い合わせてみよう。

 また、企業による語学留学支援として人材派遣大手のテンプグループ
が展開する「ワールドワイド・スカラシップ」がある。これは社会人の
キャリアアップのための制度で、年齢、語学力ともに不問。合格者はシ
アトル、ハワイ、バンクーバーのいずれかで語学研修とインターンシッ
プが受けられ(バンクーバーは語学研修のみ)、授業料・保険料・サポ
ート費用が免除される。倍率はかなり高そうだが、現地での就労を視野
に入れている人はダメもとで応募してみる価値はあるだろう。本年度の
募集についてはまだアナウンスされていないようなので、詳細はテンプ
スタッフのウェブサイトを確認のこと。

 そんなわけで、今回は正規留学以外の奨学/助成制度について紹介し
てきたが、以下余談としてアーティスト向けの奨学制度と東日本大震災
関連の奨学金について2つ紹介しよう。

 まずは若手美術家のための助成プログラム「秀桜基金留学賞」。この
基金は美術家・高橋秀、コラージュ作家・藤田桜夫妻が日本の未来を担
う若いアーティスト育成を願って2005年に創設したもの。毎年、公募に
よって3名の受賞者が決まり、賞金としてそれぞれに300万円が贈呈され
る。受賞者はこの賞金で1年間、アメリカやヨーロッパをはじめとする世
界の希望エリアに留学することができるのだ。留学中は現地で生活しな
がら現地語を学んだり、創作・研究活動をするなど、比較的自由な形で
学ぶことができるようだ。次回公募の詳細については、秀アートスタジ
オのウェブサイトで確認しよう。

 続いては、東日本大震災で被災した若者たちを対象にした「カナダ留
学 ホープ・プロジェクト」(Hope for Youth/Espoir pour la jeunesse)
というスペシャルプログラムについて。これは先に紹介した「日加リー
ダーシップ基金」の特別カテゴリーとして設立された。被災地の若者に
「将来世界に羽ばたく日本の希望になってもらおう」という主旨で企画
されたという。

 在日カナダ大使館のウェブサイトによると、現地受け入れ校での語学
研修プログラム、ホームステイまたは寮での滞在、旅行保険などが無償
で提供されるという(※1)。研修期間は2?8週間などとなっており、
受け入れ校によって異なっている。なお、受け入れ校のリストは在日カ
ナダ大使館ウェブサイトに掲載されているので確認しよう。

 応募資格は「15歳以上30歳以下の日本国籍をもつ若者で、かつ東日本
大震災で家族、家、仕事などを失った方、または原発事故のため避難し
ている方」となっている。募集人数は150名で、申し込み期間を3回に分
けて各回50名ずつ募集する。すでに第1回、第2回の応募は締め切ってお
り、ラストとなる第三回の締め切りは2012年3月31日。申請を希望する
場合は、はやめに必要書類の準備をした方がいいだろう。

 このような奨学・助成プログラムは、大学や大学院への正規留学を対
象にしたものも含めると相当な数が存在する。これを機に、ぜひ興味の
ある国の留学情報や奨学制度について調べてみてほしい。思わぬ形で応
募できるプログラムを発見できる可能性は、きっと少なくないはずだ。

※1……ただし、学校によってはホームステイまたは寮での滞在が含まれ
ないプログラムもあり。

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■ 4.高城式健康法

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「健康のためなら死んでもいい」とまで思った健康オタクがたどり着い
た健康法。独創的かつ偏狭な高城式健康法について、お話ししたいと思
います。

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今週は、先週お伝えしたキネシオロジーとWHOが定義する「霊的健康」
について、もう少し補足的なお話ししたいと思います。

様々な問題を解決する方法は、大きくわけてふたつあると思います。
ひとつは、表面的に見えている問題に対応する対処療法と、問題の原因
を解決する原因療法です。このふたつは、一見対峙して見えますが、各
々に良いところがあり、対処療法は、時間をかけずに素早く手当できる
メリットがあり、一方、原因療法は時間がかかりますが、問題を本質か
ら変えて行く素晴らしさがあります。
このふたつは、どちらがどうのではなく、バランスを持って共に扱う事
が大事だと思います。

しかし、現代社会は対処療法ばかりが肥大しています。それは、人間の
病気に限らず、政治や経済、社会問題まで、すべて対処療法で、その場
を凌ぐことが多いように思えます。これですと、「ただちに問題はない」
のですが、根本的な治療には至らないので、どこかで同じ事が起きるか、
さらに悪化することが、往々にしてあるものです。

そこで、社会の枠組みが対処療法中心であるならば、個人としては、原
因療法をもっと各々が学ぶことによって、病気で言えば予防、日々の問
題であれば想定、が出来るようになることが望ましいと考えます。

先週のメールマガジンで、まるでロールプレイングゲームのような話し
ですが、人間には1000点満点のレベルがあって、物事にもレベルがあ
り、いま、自分が何点で、なにをすると良いのか、身体に聴く方法、そ
れがキネシオロジーです、とお話ししました。
そしてキネシオロジーや、このような「霊的健康」を考える学問は、こ
こ十年で世界的に大きく発展してきましたが、日本ではほとんど研究さ
れてきませんでした。それは、13年前に世界保健機構(WHO)が、「霊
的健康」を第四の健康として位置づけてから世界中で取り組みがはじま
った際に、日本ではオウム事件の余韻がまだあり、このようなものは怪
しく危ないモノと手を出す人がいないことが問題でした。
またその後、スピリチュアルはテレビの悪態によって、ただのバラエテ
ィになってしまい、文化としても学術としても確率することはありませ
んでした。
また、医療業務の既得権益の壁も大きく、キネシオロジーは進む医療と
言われているニュージーランドで保健適用なるなど、日本では世界的な
動向にキャッチアップすることも一切ありませんでした。

もし、いまなにか悩んでいる事があれば、頭で考えるのではなく、身体
を通じて魂(のようなもの、自分の本質)に聴く事がなによりであるこ
とは、今後、もっと一般的になってくると思います。それは、キネシオ
ロジーが身体=心=魂をまとめあげるワームホールのような学術である
からです。
私たちがわかっている現代の科学ではまだ説明できませんが、すでに、
何千人もの世界各国の臨床医によって実証されてきています。今後さ
らに体系化され、大きな発見と人類の進化の後押しをすることになるか
もしれません。そして、ネシオロジーを通じて、人類の歴史上はじめて、
時間と空間のあらゆる事象に関して真偽を識別出来るような、いままで
の学問に収まらない学問が確率されるでしょう。

ここでもう一度キネシオロジーをまとめると、

1、真偽を区別する事ができる
2、人間の意識レベルを測定できる
3、時間と空間上のどの時点のいかなる事象でも調査することができる

というアドバンスがあります。

先週までは、二人一組でキネシオロジーを体験する方法をお伝えしまし
たが、次週、いよいよ自分一人で出来るキネシオロジー実技についてお
話ししたいと思います。

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■ 5.直感力の上げ方

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この難しい時代でもっとも大事なことは、「直感力」に他なりません。
しかし、直感力とはどんなもので、その力を上げることは出来るのでし
ょうか?

あたらしい年のはじまりは、かつては太陽の生まれ変わりを意味してい
ました。自然と共に生きることで、いまを生き抜く知恵を学ぶ。

今週も気功の佐藤先生にお話を聞きたいと思います。

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新年あけましておめでとうごさいます。昨年に引き続き今年も宜しくお
願いいたします!
こんにちは、佐藤界飛です。
様々な出来事が毎年毎年ありますが、できるだけしっかり受け止めて、
ぶれる事のない人生を歩みたいものです。ブレのないを人は頑固とも悪
くいいますが、頑固を貫ける気力はかなり必要で、ある意味、強い精神
力とも言えます。皆様の精神力はいかほどでしょうか?普段はダラダラ
していても、ここぞと言うときの精神力だけは身につけておきたいもの
ですね。

と、言うわけで、新年ゴロゴロしてしまった自分自身にも戒めを込めて
精神を鍛えるトレーニングをしましょう?

精神を鍛えるには、座禅、瞑想、瀧業、ヨガ様々な方法がありますが、
精神力=直感にも結びついてきます。
お正月でダラダラしてしまった時に最適なトレーニングは・・・

10分寒瞑想

10分間でなく寒です。

普段締め切りでヌクヌクした部屋で空気も悪くなっていると思いますの
で、換気がてらにやって見ましょう。この瞑想にはお香などの煙の出る
ものがあると便利ですので用意してください。

流れを見て流れを読んで行く瞑想です。

では、やってみましょう。
窓を10?20センチほど開けます。
窓のすぐそばにお香を立てて煙の流れを見てみましょう。
最初の一分位、煙りを見て大体の動きを確認したら目を閉じます。

自分の見た煙りの動きを脳内でビジョン化させましょう。自分自身が煙
りと一体になり、冷たい空気の流れを肌で感じて、煙りの動きの予測と
香りの広がりかたを瞑想でビジョン化します。
ゆっくりとした煙りの動きや、隙間から入ってくる風の動きを、視覚意
外の感覚を使って肌で感じて、それを脳内でビジョン化してください。

脳内で変換されたビジョンを良く覚えておいて下さい。
そして約6分間程煙りの動きの予測瞑想をしたらゆっくり目を開けて、
お香をみましょう。
目を開けて三分
自分自身の予測した煙りの動きと、実際に動いている煙りの動きの違い
を確認してみましょう。

煙りの動き、香りの広がり方、様々な予想外のリアルな動きがそこに見
えてくるはずです。実際は家具や間取りによって様々な空気の動きが室
内でもあります。
空気は無色透明ですが、お香などの煙りを借りると動きが読めます。普
段意識しないものを意識させるのは感覚を研ぎ澄まし予測(直感)を十分
に引き出します。何事も流れが大切なのです。
無理をして押してもいけないし、何もしないのもいけないし、結局は上
手く流れを切り開いたものが上手くいくのです。
引き寄せの法則と良く言いますが、引き寄せてるのでは無く、流れを切
り開いて開いているが私は正しいとおもいます。
引き寄せって、結局は今ある所に引き寄せてるだけなので、結局、自分
自身が成長してなければ、後々トラブルを招きます。
引き寄せの一歩先、流れの先端に居ること。
これが本来の成功者のあるべき姿だと思います。
自らの成長を望むのであれば、流れを認識してみましょう。
あなたの周りの時間軸がどのような動きなのか?
きっと、違った物も見えてくると思います。
実際の日々の時間と魂の成長の時間は違いますからね。
日々、少しずつでも良い流れを意識してみて下さい。
運気の流れは必ず何処かのタイミングでビッグウェーブに変わるポイン
トがありますからね。

このメルマガの読者の皆様に今年はより良い流れが来ますように!
皆で楽しく在りましょう。
それではまた次回?!

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■ 6.Q&Aコーナー

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承ください。
※ ご質問を頂いた週のメルマガではなく、翌週や翌々週のメルマガでお
返事する場合もございます。
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▼▽Q.1▼▽
高城さんは日中の飲み物は、何を飲むことが多いですか?また、水分の
採り方などで気をつけていらっしゃることはありますか?僕は今、朝に
フルーツジュースひと口と野菜ジュース、豆乳、日中はコーヒー、ごぼ
う茶を飲むことが多いです。

【 A 】
天然の発砲水が好きで、旅先の各国でその地の発砲水を買って飲むのが
日常です。いまいるブラジルの「LINDOIA」という天然の発砲水は、ち
ょっと甘くてなかなか美味しいですね。
また、いつも愛飲している台湾の梨山高山茶がありまして、湯沸かし器
と急須を持ち歩いてますので、自分で湧かしていれています。
コーヒーは、一時少なめにしていたのですが、ブラジルのコーヒーはフ
レッシュで美味しいので、毎日数杯飲んでいます。こう考えると、その
土地土地のモノを飲んでいるように思います。日本にいる時にはビワ茶
か、実家が茶道家元なので、ラッキーなことに良質の玉露が手に入るの
で、それを飲んでいます。
低速ジューサーでフレッシュジュースを作る時もありますが、野菜や果
物の混ぜる比率のようなものにコツが必要で、もっと研究をしたいと思
ってます。

▼▽Q.2▼▽
「日本において,社会変化はスマホの普及率が鍵となる」という発言に
ついてもう少し詳しくお聞かせ下さい.識字率が上がると(そして出生率
が下がると),社会が不安定になりパラダイムシフトが起きやすくなる・
日本の社会が直面しているのはテレビと新聞vsデジタル識字率という前
提条件は理解しています.具体的にパラダイムシフト=既得権益の打破
とした場合,スマホ普及率がどれほどになれば社会変化が起きますか?
それは閾値がありその値を超えた時に急に変化が起きるのか,それとも
スマホ普及率と共に徐々に部分的に変わっていくのでしょうか?またス
マホを使い何をすれば変化を加速することができますか?(日本語)ネッ
トの多くはその情報元がテレビや新聞であり,直接一次情報が手に入り
にくいと考えます.スマホを使いネットの情報を入手してもそれ事態に
価値があるとは思えません.最悪の場合,社会変化が日本では起きない
という可能性はありますか?

【 A 】
日本は完全な高齢化社会で、既得権益のほとんどがその世代に集中し、
内実を隠蔽されてていることが、日本の問題のほとんどだと僕は思いま
す。少し乱暴に言えば、内実を情報公開してしまうと、既得権益構造が
崩壊してしまうから高い壁が築かれていると思います。このような既得
権益内実隠蔽構造は、日本に限ったことではありません。発展途上国と
言われる国ではほとんどそうで、また、日本は経済的には先進国ですが、
政治や文化など、経済以外では発展途上国同然なのです。
そこで、社会変化と出生率や識字率の関係をもっと調べたければ、家族
人類学者のエマニュエル・トッドの書籍を読むのをお勧めします。
ソ連の崩壊から、最近の北アフリカ事情まで、かなり精査しています。
また、日本は「開かれない国家」の時代がとても歴史的に長く、情報公
開制度やプライバシーの侵害に関してさえも、いまだに発展途上国同然
だと思えます。そこで、発展途上国と呼ばれ、最近大きく国が変わった
諸国を見ると、大きくふたつに分けて見る事ができます。
ひとつは、左派政権に替わり、既得権益の一部を壊し、一般市民にチャ
ンスと活力を与えて成功した国家。これは、南米諸国や、見方によって
は中国の変貌も近いものがあります。もうひとつは、デジタル識字率が
上がる事で、革命に近い政変が起きる事です。これは、東欧の一部や北
アフリカなどで起きた事です。
親の世代は、テレビや新聞が情報を得る中心というかほとんどすべてで、
しかし、子供の世代はネットでいかにテレビや新聞がいい加減かを知っ
ている世代です。まずは、このふたつの世代の小さな家庭内対立のよう
なものから社会改革ははじまりまるのです。そうしているうちに、親の
世代にもスマートフォンのような誰でも使えるネット端末が普及しはじ
め、子供から送られて来るリンク先を見るうちに、少しづつ内実がわか
るようになります。(まずは、これが親子間の口コミからはじまります)。
このようなことは、少しづつ皆さんの身近にも起きはじめていると思い
ます。しかし、それはこのメールマガジンをお読みの皆さんのデジタル
識字率がかなり高いからで、一般的にはまだまだの現状があると思いま
す。ですので、こんなにスマホも使ってるし、ツイッターもしてるけど、
社会が変わる様子はまったくないな、とお感じでしょう。
ここで、スマホ(ガラパゴス携帯とは違う、自由にインターネットを閲
覧できる機種)の日本の普及率を世界で見てみましょう。Googleが世界
的な調査会社・IPSOSとモバイルマーケティング協会の共同で、2011年
3月から7月の間、世界30カ国、3万人のスマートフォンユーザーを対象
に行った結果を見ると、日本のスマートフォン普及率は6%で、30カ国
中最も低い普及率です。ちなみに普及率がもっとも高いのはシンガポー
ルで62%。2位以下は概ね30%前後で、オーストラリア37%、中国都心
部・香港35%、スイス34%、アメリカ30%、イギリス30%などとなっ
ています。こんなにスマホ使ってて、まわりも皆ツイッターなどやって
ても、日本はまだまだ情報発展途上国だと認識すべきです。そして、日
本は、ニュース専門局のようなチャンネルも、いわゆるパーソナル・コ
ンピュータによるインターネット閲覧も普及せず、まだまだ地上波とガ
ラパゴス携帯電話に、多くの情報が集中してしまっています。
ですので、多くの人たちが自分の力で適宜必要情報を入手し、デジタル
識字率が上がり、社会が変わりはじめるのに、もう5、6年は日本では
必要だと思います。そして、その時には世界の変化について行けず、も
う遅いのではと僕は危惧しているのです。

▼▽Q.3▼▽
iPhoneのカメラで撮る動画について、クオリティーや将来的な展望や利
用しているかどうか等の意見をお伺いしたいです。

【 A 】
驚くほどに、iPhoneのカメラは進化していると思います。最近、雑誌の
4分の1ページの写真は、実はたまにこれを使っています。段々、コン
パクトデジタルカメラは使わなくなりました。
そう考えると、コンパクトデジタルカメラは、ラジオのようになくなっ
ていく商品なのではないでしょうか。そうすると、結果的にミラーレス
のフルサイズ一眼レフだけが残り、あとは、スマートフォンに回収され
ていくのかもしれません。
スマートフォンが良く出来るて居ると思うのは、レンズ部分の進化もそ
うですが(すでにf2.4など)、ソフトウエア部分で、高感度や色調を細
かく補正している点です。
日本のデジカメの多くは、トロンOSを使ってまして、ディバイスをコン
トロールするにはいいのですが、その上に載せるアプリケーション開発
を考えると、少し問題が出て来ると思います。僕も長年買い続けていた
リコーのGRシリーズは、もう買わないかもしれません。
ちなみに、僕のiPhoneカメラの使い方ですが、メモ代わりに使う事が一
番多くあります。便利なのは、旅先で地下鉄マップなどを撮影して保存
しておくことです。動画はほとんど使いません。

▼▽Q.4▼▽
私の実家は長野なんですが、非常にいい野菜などがたくさんあります。
祖父母などが畑をやっている家庭は非常に多いのですが、流通させると
いう術を持っている人は少ないかと思います。私は農業にはあまり興味
がなかったのですが、今回の年末で帰省してから、そういった周囲の困
った声を多く聞きました。どうにかうまく販売できないかと思っており、
地方には必ずといっていいほどある「〇〇ファーム」という農家コミュ
ニティの場所を、ネット上でできないかと考えております。もちろん、
経営するには課金方法など色々と試行錯誤するところがでてくるかと思
いますが、そもそもこのプランは流行りそうでしょうか?流行らずとし
ても、農家の方々の売り上げを上げることやおいしいもの自然本来のい
いものを広げることに貢献できないものか。ざっくりとですが考えてお
ります。高城さんの考えを少しお聞かせいただければ幸いです。

【 A 】
このようなことをお考えの方も、必要な方も多いと思います。そして、
良質な野菜をオンラインで販売している方も、年々増えていると思いま
す。モチロン、このような顔が見える生産者から直接購入できる機会が
増える事は素晴らしい事だと思います。
そこで、さらにもっと先を考えてみてはいかがでしょうか?販売する以
前に、その地域が「完全自給地域」を目指すような事をすることが、こ
れから大事なんだと思います。農家が野菜を作って「誰かに売る」前に、
「自分たちのために作る」ことの意義をもっと考えるべきだと思うので
す。多くの農家はJAに従い、作付けの楽なものや、生産性の高いものを
「誰かに売る」ために作ってきました。すべてはそうではありませんが、
「そのように思われている」ことが問題であり、その信用を早く取り戻
す事のひとつの方法が「完全自給地域」であることだと思うのです。そ
して、完全自給の余った部分を「誰かに売る」ことは、最大の信用につ
ながると思います。
さらにいえば、その地域の人たちが「皆ベジタリアンになる」ことだと
思います。かつて、キューバのカストロが、ソ連が崩壊しアメリカの経
済封鎖を受け、自給のための農業改革を行なった際、まずはじめにした
ことが、自らベジタリアンになることでした。顔が見える生産者たちか
ら、すべてベジタリアンの街の人たちが作る美味しい野菜へ。今後は、
そんな人たちが増えるんだと思います。

▼▽Q.5▼▽
こんにちは。アパレルブランドをしています。オーガニックコットンと
天然素材にこだわった、ずっと着たいものを提案するようなレーベルで、
半年スパンでコレクション発表するようなファッションブランドとは
異なる形態をとっています。まだ立ち上げて早い段階で、最終的な理想
と現実の間で、試行錯誤する日々です。進めていく中で、今までのファ
ッション業界のやりかた(生産や販売方法)には、これから世界が向か
う方向との矛盾を多く感じています。ただ既存の小売店では、まだまだ
今までのやりかたをあたりまえとしてとらえているところが多く、販売
先をみつけるのに苦労しています。
理想としては、生産から販売までを自分たちで手がけて、お客さんに直
接販売したいと考えているのですが、資金の面ですぐに直営店を設ける
のは難しい段階です。直営店を出す資金がない段階で、まずオンライン
ショップから始める人も多いですが、わたしたちには素材に触れて着て
みてはじめて、購入して欲しいという希望があります。今やオンライン
で買えないブランドはほとんどない時代になりました。人と人との関係
が希薄になってきているような気がしてなりません。 そういった思いか
らも、直接顔をみて販売できる形態を大切にしたいと思っています。高
城さんはファッション業界のオンライン販売についてどうお考えですか?
またわたしはものづくりをする方の性分で、ビジネスとして成り立たせ
る面に弱さがあります。ビジネスの視点からアドバイスいただけること
がありましたらお願いします。

【 A 】
ファッション業界の問題は、価格とブランド以外に差異化しづらいこと
だと思います。ですので、どこも価格とブランディング重視になってし
まい、増々面白くなくなっているのが現状だと思います。
そして、オンラインの販売は、この現状にまさにマッチします。しかし
一方、ファッションはファッションであるが故に、流行で風向きが一瞬
にして変わる業界です。もし、「自分だけの着心地のいい服を着ている
と、運気が上がる」ような本がベストセラーになった瞬間に、着心地や
肌触りを求めて、善くも悪くも人々は殺到するでしょう。この例が適切
かどうかわかりませんが、ビジネスの視点で考えると、問題を解決する
鍵はまったく別のところにあるかもしれない、と考えの幅を広げる事が
大切だと思います。

▼▽Q.6▼▽
高城さんは映画等のDVDをHDDに保存する時、形式は何にしていますか?
オススメがあれば教えてください。それから保存した映像をPCやタブレ
ット・スマホで再生する時は何のアプリケーションを使用しますか?面
倒でなければオススメする理由も教えて頂けると嬉しいです。宜しくお
願い致します。

【 A 】
基本的にH.264フォーマットにしています。コンピュータで見る時には、
クイックタイムかiTunesで見ます。クイックタイムは、いくつかのバー
ジョンを入れていて、主には7.3.1と10.0です。制作上で動画トリミング
などが便利なので、アナモルフィック・レンズで撮ったあとなどにQT7
とQTXを併用しています。
見るだけだったら、QT7は必要ないと思います。また、iPhoneやiPadで
は、デフォルトで入ってるビデオアプリケーションで見ています。
H.264が素晴らしいのは、プロファイルにレベルがあって、プロユース
か、ただ保存してみれば良いだけなのか、によって多様性に対応できる
ところです。PeoRes422もいいですが、PixletというアップルとPIXAR
が共同開発した業務用のCODECがあって、4:4:4で好きだったのですが、
普及しませんでしたね。個人的には好きだったのですが。ProRes422HQ
で充分だということなのでしょう。

▼▽Q.7▼▽
高城さんは現在の日本のクラブと風営法についてどういった考えをお持
ちでしょうか。風営法によるクラブの取締は今に始まったことではあり
ませんがここ最近、京都の世界WORLDを始め関西圏のクラブが軒並み
取締りを受け一時期深夜営業している箱が皆無になるなど異常な事態が
続いています。さらに昨日は国内No.1DJである大沢伸一が経営する会社
の部下に枕営業を強要して逮捕されたと報道されましたが、逮捕された
のは14日で証拠不十分なまま既に釈放されているにも関わらず年末年始
に突然読売新聞の記事で報道されYahoo!のトップにまで取り上げられて
しまいました。事実はどうか知りませんが氏のブッキングが集中してい
る年末年始に突然報道されるあたり何か悪意を感じるのですが、裏でク
ラブをつぶそうとしている大きな力が動いているような気がしてなりま
せん。クラブが風営法の関係で深夜営業出来ないのはタイを始め世界的
に珍しいことではありませんが、高城さんの見解をお聞かせください。

【 A 】
大沢君の件に関して言えば、大なり小なりいつかこのような事になる気
がしていました。また、個人的に何年も前から移住の相談を受け「ヨー
ロッパに仕事の基点を早めに移したほうがいい。そのため出来る事はな
んでも手伝うから」と、本人に直接話していました。その後の彼からの
メールを拝読する限り、たぶんその気も50%ぐらいはあったと思います
が、辞められなかったことがふたつあると個人的に思っています。
ひとつは、「ライフスタイルを変える」と言う事、もうひとつは「しが
らみを断ち切る事」です。日本のトップDJでも、ヨーロッパに行けばた
だのDJで、きっと収入はいまのようにいかないでしょう。一人で移るの
は精神的に厳しいかもしれませんが、でも、年齢的にもズルズルしては
いけないし、僕は「君は本当にいいトラックメーカーだから、しがらみ
を切って数年かけて本気で勝負すべきだ」と何度も話しましたが結果ダ
メだったと思います。そしてもうひとつ、しがらみです。
彼が、企業舎弟同然の人たちとガッチリ仕事をしていたのは明白で(そ
してそれを公的に指摘する人は皆無で)、また、そこへの無自覚な過度
な営業が多少なりあったのも、僕がその場を実際に見る限りそれなりの
事実だと思います。
その一環がこの逮捕につながっているのかは、わかりませんし、女性側
に問題がなかったのかもわかりませんし、さらには実は別の問題なのか
もしれません。しかし、彼の本来の人間性とは別の、日本の音楽業界
(ほぼ芸能界)で生きていく上での当たり前のルールに従っていたこと
は確かだと思いますし、それが今回の逮捕と無関係とは思えません。
もうひとつのしがらみは、このような事件が表立った後に「大沢さん、
がんばって!」などという人たちです。本当の友人であれば「事実はど
うあれ、一旦活動を自重したほうがいい。いまこそ、スタジオに籠って
いいトラックを作るべきだ」と話すでしょう。
そうしなければ、その後に共に活動をした人や場所は、同じ目で見られ
る事になってしまうから、風当たりが厳しいクラブ業界の現状を考えて
本来自ら一度自重すべき時だったと思います。
これは、実際事件がどうであったかとは別の、不本意でも現実的で適切
な対処です。それは、問題がゴシップやただの噂ではないからです。よ
かったことは、公表になったのが、週刊誌の年末進行のあとだったこと
です。もし、もう一週間早く公表されていたら、もっと大騒ぎになった
でしょう。ですので、少しの間だけ静かにすべきだったと思います。
しかし、多くの人は安易に励まし、早々に表に出てきてしまいました。
事実と事態は違うのです。
これで、クラブはあまりにコンプライアンスを持たない業界だと対外的
には思われてしまうのも同然で、今年以降、もっと世間の風当たりが強
くなると思います。これから、もっと問題や事件は増えるでしょう。
思い起こせば、6年ほど前に東京でクラブ営業への風当たりが強くなっ
た当時、僕は都庁のそれなりの高官を連れて、渋谷の世界的に有名なク
ラブに行ったことがあります。少しでもクラブというものを役所に理解
してもらおうと個人的に便宜を図ったのですが(かつての風営法が時代
にあってないことは、役所もわかっている)、その渋谷のクラブでドア
マンがあまりに横柄で、役人の人たちは「これではサービス業とは言え
ない」と怒ってしまったことがあります。これ以降、実際にクラブへの
風当たりは増々強くなり、そしてその流れは全国に伝搬し、しかし僕も
口を出す事はもうしませんでした。
今日の状況は、クラブやダンスミュージックを仕事とするすべての人の
無自覚から来ていると思います。風営法を変えると言う事は、社会を変
えると言う事です。部活動のルールを変えるのとはワケが違います。
しかし、そのような社会改革のための意識を本気で持っている人は、ク
ラブやダンスミュージックを仕事する人にはほとんどいません。仲間意
識やつながり、閉鎖的な一体感や音楽を美化することばかり話し、結果
自らクラブ業界をつぶしているようにしか見えません。アテネ・オリン
ピックの閉会式がDJティエストで、今度のロンドン・オリンピックの開
会式がアンダーワールドです。DJに文化価値が充分にあることは、ちゃ
んと話せば役所もわかります。
ヨーロッパでダンスミュージック産業は、日本の100倍以上あります。
役人も頭が固い人ばかりではないので、ダンスミュージックが日本の大
きな産業となれば、むしろ力を貸すでしょう。良いか悪いかはさておき、
きっと、レコード大賞でもダンスミュージック部門が出来るでしょう。
ですので、いま考えすべきことは、現状のクラブを美化することではあ
りません。僕は聖人君子を語る気は毛頭ありませんが(むしろ逆なので
よく理解しています)、この状況は90年代初頭のニューヨークに似て
います。ダンスシーンの中心が、なぜニューヨークやシカゴからロンド
ンやイビサに移ったのかは、歴史の教えです。原発と同じように、なん
となくわかっていたけど容認してきた問題が浮上してきたのです。各々
が自覚を持って、産業として確立させるためにはどうすべきか、真剣に
考えねば、日本のクラブは潰えると思いますし、この年末の事件、そし
てそれを取り巻く人たちの安易な行動を見ていると、先は暗いと残念な
がら感じます。

▼▽Q.8▼▽
今日から年末年始にかけて、マルタ共和国で過ごします。おすすめの場
所やお店等、ここはいったほうがいい!というおすすめの場所があれば
教えてもらえますとうれしいです。

【 A 】
マルタ共和国は、英語学習の本場と同時に古代を舞台にした映画のロケ
地としても有名な場所ですね。「グラディエータ」や「トロイ」のロケ
地ツアーもありますので、それに参加するのも面白いと思いますよ。フ
ォトジェニックな場所なので、少しだけ良いカメラも持って出るといい
でしょう。
年末年始などちょっと寒いと思いますが、コミノ島まで足を運ぶ価値は
充分にある海があります。驚くほどの透明度と地中海の素晴らしさを実
感できると思います。

▼▽Q.9▼▽
高城さんは株式会社の代表取締役でもいらっしゃいますが、MBAで教え
られているような「経営戦略」や「マーケティング」についてどのよう
に感じ、お考えですか?また現場にいる中小企業の経営者にも、これら
のものが必要と思われますか?高城さんのお感じになられるところを教
えていただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。

【 A 】
リーマンショック以降の話しですが、欧米や中東の貴族の子女たちを教
育する人たちは、「いままでのMBAは間違いだった。それが、このよう
な金融恐慌を起こしてしまった」と話して、教育方針を改めています。
では、ポストMBAとも言うべき、あたらしい教育指針とは、一体なんで
しょうか?それは、効率性の追求ではなく「礼節や人間関係を重んじる」
ということです。簡単に言えば「MBA的合理主義教育」から、「執事の
復活」へとシフトしています。ですので、プライベート・バンクのファ
ミリー部門にも、執事の派遣や養成などが登場してきてます。これは面
白い話しだと思いますが、もしかしたら、今後の日本の教育のヒントに
もなるかもしれません。

▼▽Q.10▼▽
20代の男です。海外に行ったことが無いのですが、初めて行く場合に日
本近隣で適している場所はありますか?またその理由も教えて頂けると
ありがたいです。

【 A 】
台北かバンコクをお勧めします。理由は、このふたつの都市は、日本人
に対してとても親切だからです。震災直後にも多大な援助をしてくださ
った国の首都でもあります。そして、このふたつの都市は、共に食べ物
がおいしいからです。
モチロン、旅行の目的は人によって大きく違うと思いますが、共通して
言えるのは、日々食事をすることです。せっかくですので、高級でも屋
台でもなんでもいいので、その街のローカルフードを食べる事をお勧め
しています。海外に行くと、思いのほか食事をするのに精神的なハード
ルが高いと思う事があると思います。言葉が通じなかったり、金額や衛
生面や味や、考えだしたらキリがありませんし、なにより「一人で食べ
る」ことのハードルが高い方も多いと思います。だからこそ、旅は人を
成長させますし、自分と向き合うきっかけになるのです。そこで、食事
のおいしい街に行くと、これらのハードルを越えた時、ちょっとした感
動を覚えるはずです。
旅行ガイドやインターネットで探して食事に行ってみるのもいいですし、
直感を信じて飛び込みで入ってみるのも、いいでしょう。僕は一日一食
は飛び込みで入ります。
昨日は、ブラジリアで屋台の行列につられシュラスコと、ブラジリアン・
チーズパンを食べました。きっと台北で食べる小龍包やバンコクで食べ
るフカヒレスープは、いままでの人生で一番美味しい小龍包やフカヒレ
スープになると思いますよ。

▼▽Q.11▼▽
25歳の僕は今年の六月までソウルで過ごし現在、東京、大阪でカメラ
マン、アシスタントをしながら夕方の五時から父親の鉄工所を手伝って
います今まで広告や雑誌の世界にいて刺激的で楽しい部分もあったので
すが正直、僕が学生の時に見ていた雑誌や広告とくらべて平均的な物が
多くなってる印象を受けました。クリエイティブな発想はなにも広告や
雑誌の写真の世界だけではなく違う分野で生かす事はできるんじゃない
かと最近強く思います。最近東京にもどってトップクラスの広告カメラ
マンの下で五年アシスタントをしないかと話しがあったのですが違和感
を感じてこの変化の年を今までのように過ごす事はもったいないと感じ
ています今は二つの写真と鉄工所で収入を得ていますが自分の経験『写
真』金型の技術や機材、工場のスペースを使って新たな製品や空間、サ
ービスを作れないかと日々模索しています。ドイツでは太陽パネルの台
座を作る為、地方の潰れかかった工場に人とお金が戻ってきたニュース
を見ました高城さんが思う最近の雑誌や広告をお聞きしたいのとこんな
僕に何か助言や見ておいた方がいい国、本があれば是非教えて頂きたい
です。そして高城さんに僕の作品を見て頂きたいのですが可能でしょう
か?

【 A 】
かつて、表現者たちは表現する「場」を探すのに苦労していた時代があ
ります。特に映像やグラフィックなど、どこでもというわけにはいかな
いので、表現以前に「場」を確保することがとても大事でした。
グラフィックは時には「街の壁」だったこともありますが、映像はそう
もいきません。そこで、広告に目を付ける先人が現れました。その時代
には、商品訴求やタレントアピールより、映像としての面白さを追求す
る風潮が残っていたからです。しかし時代は変わり、表現者はインター
ネットなどで「場」を確保する時代にいます。
制作もデジタルツールの普及で、誰でもがそれなりのモノを作れる時代
になったのです。ですので、いま広告をメインで作っている人のほとん
どは、表現より集金することに重きを置いている人たちだと思います。
また、高いお金をかけないと制作出来なくなっている体質がしみ込み、
生活すら変える事に臆病になっている人たちなんだと思います。そして、
この広告表現で現在大事なことは、クライアントとの関係性の維持です。
それは、表現とはまったく異なります。
簡単に言えば、このような力学は「古く」、いずれ問題になるか、問題
に巻き込まれるでしょう。そしてこれは、映像やグラフィックに限らず、
すべてのクリエイティブについて言える事だと思います。

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