生活保護受給 200万人超か

厳しい雇用情勢が続くなか、2月に生活保護を受けた人は全国でおよそ199万人に上ることが分かりました。厚生労働省は、震災の影響で一部の地域では受給者数が集計できなかったことから実質的には200万人を超えているとみて、失業者の再就職支援などを強化していく方針です。厚生労働省によりますと、ことし2月に生活保護を受けた人は全国で198万9769人となりました。ただ、震災の影響で福島県の一部の地域では受給者数が集計ができず、この地域の受給者は前の月が1万5000人余りだったことから、厚生労働省は、実質的には受給者は200万人を超えているとみています。受給者が200万人を超えるのは、戦後の混乱が続いていた昭和27年以来、59年ぶりとなります。受給者の人数は雇用情勢が悪化した平成20年の12月以降、仕事を失った人の申請が急増し、ほぼ毎月1万人以上、増え続けています。厚生労働省によりますと、東日本大震災では仕事も家も失った被災者の多くが雇用保険の失業給付を受けて生活費を確保していますが、今後も雇用情勢が改善しなければ失業給付の期間が切れて生活保護を申請する人が大幅に増加するとみています。このため、厚生労働省は、今年度の生活保護費は3兆4000億円余りの予算を超えるとみており、失業した人の再就職支援を強化していくとともに、生活保護費の不正受給を防止する具体的な対策を検討して早ければ今年度中にも生活保護法の改正を目指すことにしています。

引用元: 生活保護受給 200万人超か NHKニュース.

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