政府も閉鎖不能なサイトが生まれる? BitTorrentベースのドメイン「.P2P」

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ウィキリークスのサイトも、アマゾンが急にホスト止めてダウンしちゃいましたものね。

あれとは別件なのですが、米国土安全保障省が先月P2Pと著作権違反容疑のサイト70件以上のドメインを事前予告なく強制差し押さえしたのを受け、あるプログラマーグループでは今、ドメインに一切タッチできない新分散化システムの開発を進めています。

名前は「Dot-P2P」開発プロジェクト。もちろん一部BitTorrentベース。

現システムの弱点は、米国著作権法に抵触するサイトの場合、法廷が閉鎖すべしと判断すればいとも簡単にオフラインにできてしまうこと。ちょっと大袈裟な書き方かもしれませんが、インターネットってかなりの部分、アメリカが所有していますからね。

ドメイン・サフィックス(.com、.org)の発行・管理を管轄する「ICANN」も米商務省の一部で、ドメインネーム登録機関と緊密な連携体制 にあります。だから米国の裁判所がラップミュージック共有サイト「OnSmash.com」(他にも沢山ありますが)から最新アルバムがリークしたんだな と判断を下せば、楽勝でドメイン引っこ抜いて潰すことができました。

今度作るシステムでは、BitTorrent風の分散化システムを通し、ブラウザを.p2pドメインにリダイレクトしますから、間にはICANNもなし、法廷が干渉する隙もなし、従っておそらく強制閉鎖もなし…というわけ。

このプロジェクトには既にPirate Bay共同創立者Peter Sundeさん、TVトレントの大手EZTVなど、ネットの著名な反逆分子から支援が集まってます。Dot-P2Pはまだひよっこの段階ですけど、 Sundeさん自身がこう言ってるように、当局に言わんとするメッセージは明快かと…。

「彼らが何かやれば、さらに介入しにくくする武器がこちらにはある。それで彼らが引き下がったら、こっちの勝ち」

どんだけ正当性のある戦いかは、みなさんが著作権法をどう捉えるかによって変わってきますが、まあそれでもウェブの自由という観点からは興味深い動きですね。

引用元: 政府も閉鎖不能なサイトが生まれる? BitTorrentベースのドメイン「.P2P」  : ギズモード・ジャパン.

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