チェルノブイリ・スリーマイル・福島の比較

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1 原子炉の種類

福島:軽水炉
チェルノ:黒鉛炉
スリーマイル:加圧水型原子炉

スリーマイル・福島は『水』が発生した熱を取り出す「冷却材」・そして核分裂反応で放出される中性子の速度を下げる「減速材」としての役割を果たしており似ているのに対し
チェルノの「黒鉛炉」は冷却材としては『水』を使用しているが、減速材に『水』のような放射線を遮る効果を持たせにくい『黒鉛』を使用していたことからそれに火が付き放射物質が広がった。

2 事故の原因

福島:想像を超す自然災害
チェル:計画自体に不備・実験等の違反
スリーマイル:人為的な操作ミス(機器の欠陥が事故の発端

スリーマイルは、作業員が非常用冷却系統を誤操作により停止してしまったのが原因。チェルは違反した動作試験が行われて居た為予期しない運転出力の急上昇により蒸気爆発を起こしたのが原因と言われているのに対し、福島原発は想像を超す自然災害(東日本大震災)が原因。

3 事故の初動状態

福島:現時点では停止後の水素爆発による放射性物質漏洩
チェル:停止せず暴走大爆発事故。
スリー:停止後の再臨界なしのメルトダウン事故。

チェルは、原子炉の運転中に核燃料の制御がきかなくなり、核 反応が爆発的に進んで超高温になり、原子炉を破壊しましたが、福島、スリーマイル島の原子炉は福島同様に緊急停止しています。が、スリーマイルの場合は満 水前に作業員が過剰給水を恐れて停止したために、空炊きになり、メルトダウンが起きてしまいました。

4 圧力容器の有無

福島:有り
チェル:無し
スリー:有り

チェルには圧力容器がなく、圧力を逃がす構造になっていなかったため、「爆発」を起こした。スリーマイルは圧力を下げるために「圧力逃がし弁」が自動的に開き、ここから放射性物質が外部に漏れだしたが「爆発」はおきていない。
福島の場合、注水によって溶融による大爆発の事態は避けられている状態ですが炉が停止し、その後、燃料棒の水面上への露出が続き、崩壊熱が蓄積・高温となった場合、何が起きるかは過去に例がない様子です。

5 格納容器の有無

福島:有り
チェル:無し
スリー:有り

スリーマイルと福島原発の原子炉は、燃料被覆管、原子炉圧力容器、原子炉格納容器の3重の壁で放射能漏れを防いでいるのに対し、チェルノブイリは格納容器が元々無い設計でした。

6 事故に至っている原子炉の数

福島:1,2,3,4号炉
チェル:4号炉1基
スリー:2号炉

福島(15日時点)15日の時点で6基ある原子炉のうち3基で水素爆発が発生。さらに、2基で格納容器が損傷、4基で使用済み核燃料が過熱という状況。

7 被害・死者の数

福島:不明
チェル:4000人?9000人?
スリー:死者0

スリーマイル島は死者は出ていないとされているのに対し、チェルの死者数は4000人(IAEAの公式見解:WHOでは9000人の見通し)とされています。
福島原発に関して、原発が直接関わる現在の死亡人数は不明です。
http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103120197.html

8 放射線が広がった範囲・地域

福島:1日で1年分の放射線量 北西30キロ地点(3/26時点)
チェル:推定10t前後大気中に放出され、北半球全域に拡散
スリー:住民や環境への影響はほとんど無い

チェルは、公衆衛生の観点から見ても、チェルの場合史上最悪 の被害を巻き起こし、6000人以上の子どもたちが放射線被曝によって甲状腺癌(がん)を発症しました。そのほとんどは、汚染された牛のミルクを飲んだこ とによる内部被曝によるものです。福島については下記URL(毎日新聞ニュース)をご覧下さい。
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110326k0000m040150000c.html

9 放射線の影響年数等

チェル:現在も半径10kmは放射能の高い数値の為立ち入り禁止
スリー:すべての事故処理完了まで11年

スリーマイルは冷やすまで24日 近づけるまで1年以上かかりました。
福島の状況は引用先をご覧下さい。チェルノブイリの状況は下記URLからどうぞ
原発事故の実相解明への多角的アプローチ
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/tyt2004/intro.pdf

引用元: チェルノブイリ・スリーマイル・福島の比較 – NAVER まとめ.

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